医師チャ・ジョンスク ２０２３年

・主な出演者（括弧内は役名）：オム・ジョンファ（チャ・ジョンスク）、
キム・ビョンチョル（ソ・イノ）、ミョン・セビン（チェ・スンヒ）、
ミン・ウヒョク（ロイ・キム）

・おすすめ度：評価７（１０点中）

・ロマンス度２★★☆☆☆　コミカル度２★★☆☆☆　
　血・暴力度０☆☆☆☆☆　泣ける度３★★★☆☆
　
・一言あらすじ：医学部を卒業したものの専業主婦となり、大学病院の
外科長である夫と義母、子供たちに２０年間を捧げてきたジョンスク。
今や夫には見向きもされず、姑には家政婦扱いされる始末。そんな中、
ジョンスクは肝不全で倒れ、死を目の当たりにする。自分の人生は一体
なんだったのか。ジョンスクはこのことをきっかけに、夢であった医師
を目指すことを決意する。
　
・見どころ：家族の反対を押し切り自らの道を邁進するジョンスク。２
０年間のブランクに押しつぶされながらも、患者に寄り添い、信頼を得、
自信を取り戻していく。その裏で夫の裏切り、子供の進学問題が勃発し、
家庭内はめちゃくちゃな状況になるが、若きイケメン医師のロイが熱き
気持ちを心に秘め、ジョンスクを献身的に支える。ジョンスクを挟んだ
三角関係の行方も気になる。

・感想：夫婦の愛、不倫の愛、母子の愛、献身愛。このドラマにはいろ
んな形の愛が登場します。ジョンスクの夫があまりにもゲス夫で見てい
られませんでしたが、コミカルな演技は笑えました。
　このドラマでは、特に母子の愛に涙したところと、ロイ教授のかっこ
よさが印象に残っています。ジョンスクの母が子を思う気持ち、ジョン
スクが我が子を思う気持ち。子の親に対する気持ちもかけがえのないも
のではありますが、親の子を思う気持ちはいくつになっても変わらず、
自己犠牲も厭わない尊いものであることがよく分かり、共感しかありま
せん。
　ロイ教授は母親恋しの心境で、ジョンスクの笑顔に癒されつつ、母親
の愛情を感じていたのかもしれませんね。人間味のあるところも見られ、
素敵なキャラでした。他方で、ソノの初恋相手の子供はちょっとひねく
れていて、こじらせキャラだったのは、その立場からしてしょうがない
のでしょうか。最終回くらいは素直になっていてもよかったのではと思
ってしまいました。人生を再スタートさせ、輝いた日々を送るジョンス
クを応援したい、そんな気持ちになるドラマでした。