怪物 ２０２１年

・主な出演者（括弧内は役名）：シン・ハギュン（イ・ドンシク）、
ヨ・ジング（ハン・ジュウォン）

・おすすめ度：評価７（１０点中）

・ロマンス度０☆☆☆☆☆　コミカル度０☆☆☆☆☆　
　血・暴力度５★★★★★　泣ける度２★★☆☆☆
　
・一言あらすじ：田舎のマニャン派出所に勤務する警察官のドンシクは、
２０年前に双子の妹を連続殺人で失い、一時はその容疑者となった男。
周囲からは変人扱いされているが、妹を殺した犯人を突き止め、指先だ
けしか見つかっていない妹の亡骸を見つけようとする執念の塊だった。
　そんな男のパートナーとなったのが、本庁からある理由で左遷されて
きたジュウォン警部補だった。彼は警察学校卒業のエリートで、親は次
期警察庁長官候補というサラブレッド。上流社会の彼は、人情味あふれ
るマニャンの風習に溶け込めず、相方のドンシクともぶつかってばかり
だったが、２０年の時を経てまた起こった猟奇的殺人の犯人を捕まえる
ため相方を訝しく思いながらも共に捜査に乗り出す。
　
・見どころ：指先だけが並んで発見されるというこの猟奇的殺人の犯人
は誰なのか。町中の誰もに戦慄が走った謎の連続殺人に、派出所の刑事
たちが挑む。ドンシクとジュウォンの反目から雪解けまでの大いなる流
れの中に、利益だけを追求する輩たちの策略と陰謀がうごめく。唯一、
マニャンの仲間の一体感と絆が清涼剤となり、心が救われる。

・感想：表題から誰が怪物なんだろうと想像しながら見ていましたが、
いろんな意味であまりにも多くの怪物が登場しすぎて、お腹いっぱいに
なりました。凄惨な場面もあって、見ていられない状況も多々ありまし
たが、畳みかけるような展開に引き込まれました。ドンシクとジュウォ
ンの関係性が変わっていくところが特によかったです。
　犯人と目していたドンシクが実はそうではなく、薄ら笑いを浮かべな
がらいろいろと画策していたり、信頼すべき家族に裏切られたり、誰が
誰を逮捕するのかだんだん分からなくなってきたり・・・多面的な要素
が組み込まれた作品です。