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結婚白書 2022年

・主な出演者(括弧内は役名):イ・ジヌク(ソ・ジュニョン)、
イ・ヨニ(キム・ナウン)

・おすすめ度:評価5(10点中)

・ロマンス度2★★☆☆☆ コミカル度2★★☆☆☆ 
 暴力度0☆☆☆☆☆ 泣ける度1★☆☆☆☆
 
・一言あらすじ:30代カップルのジュニョンとナウン。ナウンがそろ
そろ結婚してもいいのではと思い始めたところ、その気配がなかったジ
ュニョンが突然彼女にプロポーズをする。舞い上がる二人には、幸せな
結婚後の生活しか思い描けなかったが、待っていたのは結婚までの現実
だった。両家の顔合わせ、費用、母親同士の主導権争い・・・様々な問
題が勃発する中、二人の仲までも最悪の関係になっていく。
 
・見どころ:結婚の理想と現実。婚約を経て結婚に至るまでには、多く
の山を越えなければならない。二人で協力し合ってというのは理想論。
実際には小さな考えのずれが、大きな亀裂となって二人を襲う。愛する
が故に喧嘩を避けたいと願う者、愛するが故に本音をぶつけ合い乗り越
えていこうと願う者。恋愛時代は二人だけの世界に没頭できたが、結婚
となると家と家、家族と家族のぶつかり合いが生まれる。それまで直面
しなかった数々の問題を共に乗り越えて二人は幸せな未来を掴むことが
できるのだろうか。

・感想:両家に挟まれて二人が苦悩する姿と愛を再確認するまでの過程
が軽快に綴られていきます。愛だけでは乗り越えられない現実をまざま
ざと見せつけられます。救いは友人たちの客観的なアドバイス。的を得
ていたり、抜けていたりする意見が二人を翻弄するところが楽しく、い
がみ合う母親同士が手に手を取る場面にほっとします。韓国の結婚事情
が少し分かったような気がします。

医師ヨハン 2019年

・主な出演者(括弧内は役名):チソン(チャ・ヨハン)、
イ・セヨン(カン・シヨン)、ファンヒ(イ・ユジュン)、
イ・ギュヒョン(ソン・ソッキ)

・おすすめ度:評価8(10点中)

・ロマンス度4★★★★☆ コミカル度2★★☆☆☆ 
 暴力度4★★★★☆ 泣ける度4★★★★☆
 
・一言あらすじ:山から滑落した父を救えなかったトラウマから自信を
無くした医師のシヨン。見知らぬ土地に逃避するはずだった彼女は、知
人の頼みで刑務所の医官のバイトを引き受けることになり、そこで3年
前に安楽死をさせた罪で服役中の元医師ヨハンと出会う。彼は患者の病
状を10秒でスキャンし、的確に診断を下すことができる天才医師だっ
た。ヨハンの指示で患者を救ったシヨンは前向きな気持ちを取り戻し、
再び医師として復帰することを決意する。
 ハンセ病院に戻ったシヨンは、出所後に同じ病院の教授として迎えら
れたヨハンと期せずして再会し、部下の一人として教授とともに苦痛に
苦しむ患者に向き合う日々を送る。ヨハンの真摯な姿に共鳴し、尊敬の
念を抱くシヨンだが、ヨハンはどこか孤独で一線を引く態度をとるのだ
った。
 
・見どころ:舞台は痛みを取り除くことに重きを置くペインクリニック。
毎日、原因不明の痛みに怯える患者が訪れ、その原因をヨハンと部下の
医師たちが懸命に探し当てる。命を支える緊迫した一瞬一瞬に緊張感が
走る。
 そんな中、ヨハンの導きで医師として再び歩き出したシヨンが、彼の
鋭い洞察力と患者に向き合う誠実な姿に打たれ、次第に恋心が芽生えて
いく過程も見逃せない。ひたむきな彼女の気持ちに応えたくても応えら
れない複雑な事情を抱えたヨハンの心情と葛藤にも心を寄せたい。

・感想:とにかくチソンがかっこよくて、しびれました。何か事情を抱
えている愁いのある目、シヨンのまっすぐな気持ちに揺れる心情、医師
としての進むべき道をしっかり見据え、患者に向き合う誠実な態度。ど
れをとっても素敵で、抑えた演技の中にも表現力の豊かさが感じられま
した。
 安楽死、尊厳死もテーマに掲げられているだけに辛い場面もありまし
たが、親子愛、師弟愛、友情、恋愛など温かい要素も盛り込まれていて
救われます。ただ、執拗にヨハンを追い詰める検事と謎の看護師の存在
にはちょっと嫌気がさしました。まあ、敵役も必要ですけどね。
 ともあれ、シヨンの思いを素直に受け入れられないヨハンの苦悩と葛
藤と最後の喜びまで存分に味わってほしいと思います。

マイ ランウェイ 2016年

・主な出演者(括弧内は役名):ジヨン(ソヨン)、
カン・ドンホ(ジヌク)、カン・チョルウン(ジョボム)、
アン・ボヒョン(ワンリム)

・おすすめ度:評価5(10点中)

・ロマンス度1★☆☆☆☆ コミカル度2★★☆☆☆ 
 暴力度0☆☆☆☆☆ 泣ける度0☆☆☆☆☆
 
・一言あらすじ:モデルを夢見てオーディションを受けた女子高生のソ
ヨンは、審査員をしていたトップモデルのジヌクに厳しい言葉を浴びせ
られ、落とされた。その腹いせに友人とカラオケ店で熱唱していたソヨ
ンは、同じ時に来店していたジヌクと共に雷に感電し、あろうことかそ
れぞれの魂が入れ替わってしまう。
 事態を呑み込めない二人だったが、仕方がなくお互いの生活に戻り、
日々を過ごすことに。男の体に女の魂。女の体に男の魂。不自由さを感
じながらも、周囲にばれないよう必死で演じる二人は、お互いの人生を
経験するうちにいつしか相手の気持ちを理解するようになっていく。そ
れが愛へと発展するのも時間の問題だった。
 
・見どころ:性格が悪いトップモデルとモデルに憧れる普通の女子高生
の互いの体と魂が入れ替わるファンタジーもの。
 お互いに敵視していた二人が、それぞれの体を操るうちに情が移り、
意識するようになる過程を楽しみたい。

・感想:モデルの世界を舞台にした体入れ替わりパターンの物語。容姿
端麗の美男美女が集まる世界だけに目の保養になりました。話もテンポ
よく進みます。深い味わいというよりも、あっさりと楽しめるそんなド
ラマです。この手のドラマは、いつどこでもとに戻るのかが最大の関心
事で、いつもながらハラハラしますね。

私の解放日誌 2022年

・主な出演者(括弧内は役名):キム・ジウォン(ヨム・ミジョン)、
ソン・ソック(ク・ジャギョン)、イ・エル(ヨム・ギジョン)、
イ・ミンギ(ヨム・チャンヒ)イ・ギウ(チョ・テフン)

・おすすめ度:評価6(10点中)

・ロマンス度1★☆☆☆☆ コミカル度2★★☆☆☆ 
 暴力度4★★★★☆ 泣ける度3★★★☆☆
 
・一言あらすじ:田舎暮らしで刺激に乏しい生活を繰り返している3兄
弟が、ありふれた日常から抜け出して、自分なりの生きがいを見つけ、
輝ける場所を探すために奮闘する物語。
 
・見どころ:愛に飢えて不満が募る長女ギジョン、現状分析はお手の物
だが理想どおりに事が進まない長男チャンヒ、無口ながら度胸が据わっ
ている末っ子ミジョン。三者三葉の性格の3人がうんざりした日常から
脱却するためにもがく。
 恋愛、職場の人間関係、周囲の期待、将来への不安。それぞれの悩み
を抱えながら自分の殻から解放されていく先には何が見えるのか。末っ
子ミジョンの傍らには謎めいた無口な男性クが寄り添い、彼女の暴言を
受け止めながら自らも彼女の言葉に癒されていく。

・感想:ミジョンが自分の父と共に働く謎の男性クに対し、いきなり
「私をあがめて」と宣言するくだりにまずはびっくり。酒浸りのクがい
つしかミジョンの存在と言葉に生きる活力を見出していく過程は、恋愛
とも友情ともつかない、まさに人間愛とでもいうべき感情の往復で素敵
でした。
 最初はかなり厄介な兄弟でうるさく思いましたが、物語が進むうちに、
三兄弟それぞれの個性が活きてきて、たしかにこんなことあるかもと思
わせる場面が多くありました。特にチャンヒがまっとうなことを言う場
面にリアリティを感じました。
 全体として考えさせられることが多く、すごく深くていい作品に仕上
がっているとは思うのですが、反面、重苦しい展開や暗くなる感情が多
いので、私の中の点数は低めになりました。
 なりたい自分像を高い位置に掲げていると、そこまで到達していない
現状の自分に嫌気がさすかもしれませんが、現状の自分を低い位置だと
認識した上で、日常の楽しみ、ほっこりする時間、愛情、癒しによって
なりたい高みの自分に向かって一歩ずつ上っていく感覚をもつと、プラ
ス思考で日々の幸福度が増すように思います。

それだけが、僕の世界 2018年

・主な出演者(括弧内は役名):イ・ビョンホン(キム・ジョハ)、
パク・ジョンミン(オ・ジンテ)、ユン・ヨジョン(ジュ・インスク)

・おすすめ度:評価7(10点中)

・ロマンス度0☆☆☆☆☆ コミカル度2★★☆☆☆ 
 暴力度0☆☆☆☆☆ 泣ける度4★★★★☆
 
・一言あらすじ:落ちぶれた元プロボクサーのジョハは、暴力夫に耐え
兼ねて自分を置いて出ていった母と17年ぶりに再会した。母に対する
恨みが消えないジョハだったが、サバン症候群の異父兄弟ジンテの面倒
をみてほしいと頼まれ、同居することになる。
 ジンテはピアノの天才だった。楽しそうにピアノを弾く弟の姿に、い
つしかジョハの心の重しも軽くなっていくように感じたが、そんな矢先、
気苦労の絶えなかった母の身に思いもよらぬ現実が襲い掛かる。
 
・見どころ:心が満たされずその日暮らしの生活を送るジョハが偶然自
分を捨てた母と巡り合い、葛藤を抱えつつも母と対峙し、今を生きる希
望の光を見出していく。その傍らには、厄介なお荷物と感じていたが、
自分の好きなピアノに純粋に向き合い、全力でピアノを弾く弟の姿があ
った。暗かったジョハの表情が、徐々に家族を理解しようと顔を持ち上
げ、涙をぬぐって前を向く表情に変化するまでの心情をじっくり味わい
たい。

・感想:あのイ・ビョンホンが落ちぶれた姿を見せるのは珍しいと思い
興味を持ちました。なんだか暗い映画なのかなぁと思っていましたが、
次第に味のあるヒューマンストーリーになっていって、涙しました。ジ
ョハの心の葛藤と雪解けの様子が表情やしぐさに繊細に現れていて、さ
すがイ・ビョンホンと唸りました。
 弟役のパク・ジョンミンも難しい役ながら、愛らしさや必死さを絶妙
に表現していて、コミカルに見えて心に刻まれるシーンをたくさん見せ
てくれました。